早明浦ダム枯渇の危機 11年ぶり取水高率カット
 水量不足が深刻化してきた早明浦ダム(高知県)の貯水率が約15%まで下がり、1994年の渇水以来11年ぶりに、香川用水への供給を75%、徳島用水で22%カットする取水制限が、11日午前9時から実施される。
取水制限はダム開業以来初の第4次で、四国地方整備局によると、降雨がなければ18日ごろ貯水率ゼロになる見通し。
早明浦ダムへの依存度が高い香川県では、11日までに5市12町が渇水対策として水道を減圧。三木町は15日から夜間断水を始める。早明浦ダムに水道の半分を頼る高松市は、貯水率がゼロになった段階で夜間断水に踏み切る方針だ。
2005年 8月11日 (木) 07:05(共同通信)


香川の夜間断水は延期に 電源用水の放流を決定
 吉野川上流にある早明浦ダム(高知県)の渇水で、生活用の貯水(利水)を使い切った場合、発電用に残す水を香川、徳島両県向けの上水として約1カ月間緊急放流することが17日、四国地方整備局などでつくる吉野川水系水利用連絡協議会で決まった。

深刻な水不足の影響は広がっているが、香川町など香川県の7町は、18日から予定した夜間断水を延期する見通し。利水ゼロの段階で夜間断水を予定した高松市も17日、延期を決めた。

緊急放流は約1000万トンで香川に日量15万6000トン、徳島に同16万トン供給する。両県が要望したレベルという。

しかし早明浦ダムの利水貯水率は17日午後5時現在で3・9%で、同整備局によると、19日深夜から20日未明にゼロになる見通し。
2005年 8月17日 (水) 18:36(共同通信)

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